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2012.09.10

2つのチカラ

設計させて頂いたPain de Singeに、追加工事の打合せに行ってきました。

恥ずかしながらオープン後に伺うのは初めてです。(片道2時間、遠い…言い訳です。。。)

引渡しの際は、商品やディスプレイなどが全くないからっぽの空間です。
そこにクライアントのセンスで小物などが並べられ、商品が入り、この店の場合パンの匂いが加わります。
そして店員さんが立ち、その人柄が滲み出て、最後にお客さんが入り初めて空間は完成します。

空間の雰囲気は、デザインを呑み込む位その割合が占めます。
クライアント、施工、そして我々設計が造ってきた空間に心が加わる瞬間です。

人の力に比べると、デザインの力なんてちっぽけです。
ただ、ちっぽけなデザイン一つ一つも人を惹きつけています。

僕はデザインの力を信じています。(どこかで聞いたフレーズ…笑)

オープン後の店舗に伺うと、キレイだけど殺風景な引渡し時の空間に慣れている僕は、
少し不思議な感覚になります。

僕は自分がデザインした空間に心が吹き込まれたのを見るのが好きです。

…デザインも結局人の力ですよね。
人のチカラは偉大やなぁ。

 

西山 徹 / Tohru NISHIYAMA



2012.07.29

佐川美術館

福岡で設計事務所をされているtsukumoの吉村繁さんと佐川美術館に行ってきました。

水庭に浮かぶ建築は見た目の美しさだけではなく、2つが調和したアプローチもデザインされていて、
埋設された地下展示室に関する明と暗の使い分けや、水庭を感じる感覚は感慨深いものがありました。

本館の展示スペースは、時代の流れを感じざるを得ないところもありましたが、
ディテールにもこだわりが見られ、何より新館が素晴らしかった。

特に樂吉左衞門の茶室には、改めて日本美の麗しさを教えて頂きました。

空間に立った瞬間に感じる空気をデザインするという事、難しいけどやりがいです。

休日はあまり建築やデザイン巡りはしません。
その事で頭がいっぱいになるのは良くないし、他の事で気付いたり学ぶ事もある。

・・・というのは言い訳で、独立1年目という同じ境遇の吉村さんとお話出来た事含め、
今日はとても勉強になりました。

 

西山 徹 / Tohru NISHIYAMA



2012.05.09

JR奈良駅

数年ぶりにJR奈良駅に降り立った。

小・中学時代は京都南の木津で過ごしていたため愛着のある駅だが、
平城遷都1300年記念事業の駅改修後に見るのは初めてだ。

写真手前の2代目駅舎に慣れ親しんでいたため、降り立った時は少し驚き、そして感動した。
それは、圧倒的な格天井や吉野杉の丸柱など奈良らしさが滲み出ていたからだ。

ファサードはどことなく奈良の街にフィットしている。
後々調べて解ったのだが、奈良の都の艶やかさを表現した枕詞「青丹よし」を現代的に表現したらしい。
やはりコンセプトがしっかりしていると、説明をうけなくても感じとれるコトなのだろうか。

ターミナル駅にしては少し小規模で活気がなかったり、デザイン自体も予算がなかったのだろうと思うが、
それも「奈良らしさ」と思えるほど良い雰囲気の駅だった。

少なくとも、建築家の自己満足で終わってしまった、日本でも有数の”ある”ターミナル駅より
素晴らしいデザインだと思った。

 

西山 徹 / Tohru NISHIYAMA



2012.03.30

Pain de Singe 引渡

『Pain de Singe』の引渡が終わりました。

クライアントはもともとインテリアデザインの仕事をされていた方で、
僕が提案するデザインに最初はなかなか首を縦に振って頂けませんでした。

何度も打合せを重ね、クライアントの意見、希望、提案を踏まえながら
プランを練り直し、西山徹のデザインである事に最後までこだわりました。

クライアントのお力がなければたどり着けなかったデザインです。
「デザイナーとしてそれはどうなん?」と思われる方もいらっしゃると思いますが、
僕はそれで良いと思っています。

全ておまかせで依頼されても、きっと良い空間はつくれません。
お店への想い、提供する製品への想いは我々よりクライアントの方が強いと思います。
その想いが滲み出た空間こそが唯一無二となるのだと思います。

そういった意味でも、Pain de Singeは本当に良いお店になったと思います。
そして、僕を信じて最後まで仕事をさせて頂いた事に感謝していますし、
デザインにこだわりの強い方に納得して頂けたのが自信になりました。

何よりも、クライアントが気に入ってくれている事が今の充実感につながっています。
「本当に良い店や、ありがとう」そう言われるのが、この仕事の一番の醍醐味です。

4/26OPENです。
是非一度訪れ、ご覧ください。
→Works『Pain de Singe』

 

西山 徹 / Tohru NISHIYAMA



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