木材について

福岡へ出張に行って来ました。
とは言っても、クライアントとの打合せや現場ではありません。
案件で使用予定の木材(無垢)のチェックです。

僕は自然素材を空間で使用する際、なるべく信頼のおける
メーカー担当者に探してもらい、自分の目で確認するようにしています。

人工的素材も、メーカーや各専門工場により違いはありますが、
生きている素材は、金額優先で施工会社任せにしてはいけないと考えています。

木が時と共に重ねてきた年輪の表情は、どれ一つ同じモノがありません。
特に、今回探していたのは“ひび”の入った木材です。

人工的に“ひび”を入れる事も可能ですが、
自然の流れのまま出来たものより美しくなることはないし、
人工的に自然を表現したい場合は、一概には言えませんが
ある程度抽象的にデザインするのが良いと思います。

施工会社は嫌がりますが、自然素材には素材の精度より素材の生きた形を求めます。

今回苦労したのは、基本的に“ひび”の入った木材は不良品のため、
“ひび”を避けて細かく加工して保存している材木屋が多く、
ある程度広い幅で、数量を持っている所が少なかった事です。

とは言え、思っていた通りの木材が見つかったので福岡まで伺った甲斐がありました。

・・・しかし、出張費がキツいですね。。。笑

 

西山 徹 / Tohru NISHIYAMA